ランニングをしていて、膝に痛みが出た時に、あなたはどのようなことをしますか?もし、あなたが行っている対処法、治療方法が膝に痛みを悪化させたり、回復を遅らせてしまっているとしたら。膝を痛めた時によくしている対処法で、本当は身体によくないことをお伝えしたいと思います。ちょっとでも不安になった方は、是非、読み進めてみて下さい。

ランニングで膝の痛みが出た時にしてはいけない5つの対処法

  1. 膝を触る・モモの前の筋肉を触る
  2. モモの前の筋肉、あるいは、外側の靭帯のストレッチ
  3. テーピング、サポーターをつける
  4. 膝にアイシング
  5. 膝のトレーニングを行う
  6. 膝の痛みに必要な対処法

上記の中に、膝を痛めた時に行っていることはありませんか?なぜ、それが痛みを悪化させたり、回復をおくらせるのかを理由をつけて説明します。

膝を触る・モモの前の筋肉を触る

膝が痛いから膝を触るというのは、誰にでもよくあることですが、これは身体にとってはあまり良いことではありません。その理由は、人間は触っている所に意識が向くため、膝を触ることで、より膝を使うことになります。膝を使いすぎて膝を痛めているのに、更に膝を使いやすい状態にすることは、膝の痛みを悪化させてしまう恐れがあります。

モモの前の筋肉を触るのが良くない理由は、モモの前の筋肉は膝まで筋肉がついているからです。モモの前の筋肉を触るということは、痛めている膝をよく使う原因になります。

こういう理由で、マッサージも「触る」に該当しますので、膝を痛めている時は膝、モモの前の筋肉をマッサージすることもしないほうが良いでしょう。

モモの前の筋肉、あるいは、外側の靭帯のストレッチ

膝の前を痛めた時はモモの前の筋肉のストレッチをしてはいけません。膝の外側を痛めた時は膝の外側の靭帯のストレッチをしてはいけません。これは先程の意識がそこにいくという側面もありますが、他にもやってはいけない理由があります。それは、痛めている筋肉や靭帯を伸ばすことになるからです。痛めている筋肉や靭帯を更に伸ばすことは、筋肉や靭帯を更に痛めつけることになるからです。

パンツのゴムや髪留めのゴムなどが伸びてきたり、痛んできたら、伸ばさないですよね。伸ばすことで、更にゴムの状態が悪くなるのを知っているから、伸ばさないのです。筋肉も同じで痛んでいる時は伸ばすと良くないのです。こういう理由で、痛めている筋肉や靭帯のストレッチは、膝の痛みを悪化させたり、回復を遅らせる原因になります。

テーピング、サポーターをつける

膝を痛めると、テーピングを巻いたり、サポーターをつけたりする人が多いです。膝の保護であったり、筋肉をサポートしてくれるという理由でされる方が多いと思いますが、良い対処法とは言えないです。理由は、あくまでサポートをしてくれるだけの道具だからです。一時的には良くなったような気がすることもあるかもしれませんが、サポートをしてくれているだけなので、筋肉が強くなったり、関節の動きが良くなるわけではありません。実際は膝の状態が悪いまま動いていることになりますので、結果として膝の状態は更に悪化していることが多いです。

「サポーターをつけたら痛くない=治った」というのは全くの間違いです。じわじわ膝の痛みが悪化する可能性がありますので、注意が必要です。

膝にアイシング

「膝に痛みが出たら、とりあえずアイシング」というのもセオリーになっていますが、これもあまりオススメできません。理由の一つ目は「血流が悪くなる」からです。アイシングで冷やすと、血管が縮こまってしまうので、血流が悪くなります。痛みを改善させるためには、血の流れが必要ですが、アイシングでは血の流れが悪くなります。

二つ目の理由は、「熱をもっていない痛みは冷やす効果は少ない」からです。アイシングには痛めた場所がもっている熱を早く引かせる作用がありますが、ランニングで痛めた膝にはほとんどの場合、熱をもっていません。熱がない膝の痛みであれば、アイシングの効果は少ないでしょう。アイシングで冷やすと、痛みの感覚がマヒするため、一時的には痛みがマシになった気がするかもしれませんが、感覚が戻れば同じか、更に悪化していることも多々あります。

膝のトレーニングを行う

膝を痛めた時に、「膝が弱いからトレーニングをして下さい」と言われたことがあるかもしれません。身体を支えられないくらい膝が弱い場合はトレーニングすることも必要にはなりますが、ほとんどの場合で逆効果です。その理由は、「膝が弱いから痛めた」のではなく、「膝が強いから痛めた」場合がほとんどだからです。人間には強い場所、得意な場所を使う習性があります。強いから膝を使いすぎて痛めたのに、更に膝を強くしたら、もっと膝を使います。これでは回復させるというよりは、悪化させる可能性が高いので、ランニングで膝を痛めた時には、膝のトレーニングを行うことはあまりオススメしません。

膝の痛みに必要な対処法

まずは膝を極力使わない、意識させないようにしていくことが大切です。そして、身体の血流を上げることが膝の痛みを早くなくすためには必要です。膝の痛みを早くなくすために必要な対処法をいくつか列挙します。

  • モモの裏、お尻を叩く
  • 鳩尾(おへそから指三本分上)を触る
  • 膝の裏、足の付け根、お腹を温める
  • 極力、つま先に体重がかからないようにする

上記のようなことをすると、膝に意識が向かないようになったり、血流を上がるので、膝の痛みが悪化しにくいと思います。是非、試してみて下さいね。